「自分の会社名で検索したのに、うちのホームページが出てこない」。ホームページを公開したばかりの方から、いちばん多く届く相談です。

この記事では、ホームページが検索に出てこないときに何をどの順番で確認すればよいかを、検索エンジンの仕組みからさかのぼって整理します。

先にお伝えしておくと、検索結果に自社のホームページを表示させることは、思っているより複雑です。サイトの状態、扱う商材、同じ言葉で検索される競合の数によって、やるべきことは変わります。「これさえやれば出る」という一つの正解はありません。

ただ、どんなサイトでもまず確認したいことがあります。検索エンジンに、このサイトがここにあると知らせる手続きです。そして公開して間もないなら、出ていないこと自体が珍しくありません。多くの場合は「サイトの作りが悪い」のではなく、この確認がまだ済んでいない段階です。

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目次
  1. そもそも、検索結果に出るまでに何が起きているのか
    1. 検索には3つの段階がある
    2. 順位はプログラムが決めていて、お金では買えない
    3. では、SEO業者は何をしているのか
  2. ホームページを公開したばかりなら、検索に出ないほうが普通です
    1. 何もしなくても、数日後に出てくることもあります
  3. まず3分で切り分ける——「会社名」と「site:」で検索する
    1. 会社名・屋号で検索する
    2. site:検索で、登録されているかを確かめる
  4. 出てこない場合——原因は「作り」より「手続き」
    1. Search Consoleに登録して、サイトマップを送る
    2. トップページのインデックス登録をリクエストする
    3. WordPressの「検索エンジンでの表示」設定を確認する
    4. robots.txtとnoindexは、役割が違う
    5. サイトやドメインを引き継いだ場合
  5. WordPressには、最初からSEOの機能が入っています
    1. 自動でやってくれることと、自分でやることは違う
    2. 入っているのは「見つけてもらう準備」であって「上位に出す機能」ではない
  6. 出てはいるが上に来ない——「何で検索したか」で話が変わる
    1. 会社名・屋号で出てこない場合——打てる手は限られます
    2. これから会社を作るなら、社名はSEOにも関わります
    3. 「地域+業種」で出てこない場合
  7. ずっと検索に出ないサイトに共通すること
  8. 良かれと思ってやると逆効果になること
    1. キーワードを詰め込む
    2. 中身の薄い記事を量産する
    3. インデックス登録リクエストを何度も送る
  9. 会社名で出ることと、新しいお客さまに見つけてもらうことは、別の仕事です
    1. まず自社でできることを済ませて、ようやくスタートラインです
  10. 押さえておきたいポイント
  11. まとめ

そもそも、検索結果に出るまでに何が起きているのか

検索結果に出るかどうか、どの順番で出るかを決めているのは検索エンジンの側です。ここを押さえると、この先の話が一気に読みやすくなります。

Googleは、人が手作業でサイトを登録しているわけではありません。

Google 検索は完全に自動化された検索エンジンです。「ウェブ クローラー」という種類のソフトウェアを使用して定期的にウェブを探索し、見つけたページを Google のインデックスに登録しています。

Google 検索セントラル「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」

検索には3つの段階がある

Googleは、検索を3つの段階に分けて説明しています。

  • クロール:クローラーと呼ばれる自動プログラムが、ウェブ上で見つけたページからテキスト・画像・動画を取得する
  • インデックス登録:取得したページの内容を解析し、Googleのデータベースに保存する
  • 検索結果の表示:ユーザーが検索したとき、その語句に関連する情報を返す

検索に出てこないというのは、このどこかで止まっているということです。だから「何をすればいいか」より先に、「どの段階で止まっているのか」を見ます。

なおGoogleは、この3段階について「すべてのページが各ステージを通るわけではありません」とも書いています。

順位はプログラムが決めていて、お金では買えない

Google は、ページの掲載順位を上げるために金銭を受け取ることはありません。ランキングはプログラムによって決定されます。

Google 検索セントラル「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」

同じページには、こうも書かれています。

ページが Google 検索の基本事項に準拠していても、ページがクロールされてインデックスに登録され、検索結果に表示される保証はありません。

Google 検索セントラル「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」

Google自身が「保証はない」と書いている。ここが出発点です。制作会社であれ広告代理店であれ、順位を約束できる立場の人はいません。

もし公開しただけで検索結果の上に出るのなら、検索結果は中身のないサイトで埋まってしまいます。検索エンジンが世界中のページを見て回り、内容を評価したうえで並び順を決めているのは、そうならないようにするためです。

では、SEO業者は何をしているのか

順位が買えないのなら、SEOを請け負う会社は何をしているのか。ここは当然の疑問だと思います。

答えは、順位そのものを動かすのではなく、検索エンジンが見つけやすく、内容を正しく評価しやすい状態にサイトを整えることです。Googleは、SEO業者が提供するサービスとして次のような内容を挙げています(カッコ内は、実際にどんな作業かの補足です)。

  • サイトのコンテンツや構成の見直し:どんなページを、どういう順番と分け方で置くか。ページ同士のつなぎ方も含む
  • 開発に関する技術的なアドバイス:ホスティング、リダイレクト、エラーページ、JavaScriptの使い方など。検索エンジンがページを読めない状態になっていないかを見る
  • コンテンツの開発:検索されている内容に合わせて、記事やページそのものを作る
  • オンラインビジネス促進キャンペーンの管理:検索以外の集客も含めた、ウェブ全体の施策の運用
  • キーワードに関する調査:お客さまが実際に打っている言葉と、その言葉で誰が上位にいるかを調べる
  • SEOのトレーニング:担当者が自分で判断できるように、社内へ知識を移す
  • 特定のマーケットや地域に関する専門知識:その業種や地域では何が効くのかという、現場の勘所

どれも順位を操作する作業ではなく、サイトそのものを良くする仕事です。逆に、順位を保証するような話が出てきたときは、慎重に見たほうがよいということでもあります。

そのうえで、Googleはこうも書いています。

小規模なローカル ビジネスの経営者は、おそらく、作業の多くを自分で行うことができます。

Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

この記事でこれから扱う手続きも、その「自分でできる作業」の範囲です。まずはここまでを自分で済ませて、そのうえで手が回らない部分を人に頼む、という順番になります。

ホームページを公開したばかりなら、検索に出ないほうが普通です

ホームページを公開しても、その瞬間に検索結果へ載るわけではありません。Googleは登録までに「1日から数週間」かかると案内しています。

新しいページが公開されてから Google によるクロールが行われ、さらにインデックスに登録されるまでには、しばらく時間がかかります。インデックス登録が完了するまでにかかる時間は、一般的に合計で 1 日から数週間と、さまざまな要因によって変動します。

Google Search Console ヘルプ「Google 検索で自分のページが見つからない場合」

さらにGoogleは、いつ「おかしい」と判断すべきかまで書いています。

サイトマップを送信するかインデックス登録リクエストを送信した後、少なくとも 1 週間ほど経ってから、問題があるかどうか判断してください。

Google Search Console ヘルプ「Google 検索で自分のページが見つからない場合」

ここは読み違えやすいところです。この「1週間」は、検索結果に出るまでの期間ではありません。手続きを済ませたあと、それより早い段階で「何かおかしい」と判断しないための目安です。1週間経って出ていなくても、それだけで異常とは言えません。

実務で見ていても、公開から数日で表示され始めるサイトもあれば、1か月から3か月ほどかかるサイトもあります。期間は条件によって大きく変わるため、「何日で出る」と言い切れるものではありません。

何もしなくても、数日後に出てくることもあります

先に書いておくと、この記事でこれから説明する手続きは、必ずしも「やらないと出ない」ものではありません。

Googleは新しいページを、すでに知っているページのリンクをたどって見つけます。つまり、どこか他のサイトやSNSからリンクされていれば、こちらが何も申請しなくても見つけてもらえることがあります。実際、公開して数日で表示され始めるサイトもあります。

ただし、これには前提があります。サイト側で「検索結果に出さない」という指示(noindex)が外れていることです。制作中にこの指示を入れたまま公開していると、どれだけリンクされても検索結果には出ません。この設定は後の章で扱います。

手続きは、これを待たずに済ませ、見つけてもらいやすくするための作業だと考えてください。待っていれば出るかもしれないけれど、出ないかもしれない。その不確かさを減らすのが、次の章から先の話です。

まず3分で切り分ける——「会社名」と「site:」で検索する

そもそも登録されていないのか、登録はされているが順位が低いだけなのかで、やるべきことが変わります。

会社名・屋号で検索する

相談の多くは、ご自身の会社名で検索して出てこなかった、という状況を指しています。まずは同じことを、落ち着いてやり直します。

  • 1ページ目だけで判断しない:2ページ目、3ページ目まで見てみる。順位が低いだけのことがある
  • セーフサーチをオフにする:Googleも、結果がフィルタリングされている可能性を最初に挙げている
  • 表記ゆれも試す:「株式会社」あり・なし、ひらがな・カタカナ・英字など、社名の書き方を変えて検索する

site:検索で、登録されているかを確かめる

検索窓に site: に続けて自分のドメインを入力します(例:site:example.com)。これはGoogleが案内している確認手順そのもので、そのドメインで登録されているページだけが表示されます。

  • 1件も出てこない:まだ登録されていない。次の章へ進む
  • トップページだけ出てくる:一部しか登録されていない。次の章へ進む
  • ひととおり出てくる:登録は済んでいる。順位の話なので、その先の章へ進む

この切り分けをせずに対策を始めると、登録の問題なのか順位の問題なのか分からないまま時間を使うことになります。

出てこない場合——原因は「作り」より「手続き」

立ち上げ期のサイトで検索に出てこない原因は、そのほとんどが、Googleのツールで「ここにサイトがあります」と伝える手続きを済ませていないことです。

ペナルティのような重い原因を心配される方もいますが、公開して間もないサイトでそれが起きていることは稀です。次の順番で確認すれば、たいていどこかで解決します。

ここで、区別を1つ入れておきます。これから出てくる作業のうち、最初の2つは、自分のサイトを作り直すことではありません。Googleが無料で提供しているツールを使って、Google側に「このサイトがここにあります」と伝える手続きです。残りの3つが、自分のサイト側の設定を確認する作業になります。

Search Consoleに登録して、サイトマップを送る

Search ConsoleはGoogleが無料で提供しているツールで、自分のサイトが検索でどう扱われているかを確認できます。ここに登録していないと、状況を知る手立てがないまま推測を続けることになります。

登録したら、サイトマップを送信します。サイトマップは「このサイトにはこういうページがあります」という一覧で、Googleにクロールしてほしいページを正確に伝えるためのものです。前の章で触れた「クロール」の段階を助ける作業だと考えてください。

トップページのインデックス登録をリクエストする

Search ConsoleのURL検査ツールにサイトのURLを入力すると、そのページが登録済みかどうかを確認でき、登録をリクエストできます。

サイト内のリンクがきちんとつながっていれば、トップページから各ページへ辿ってもらえます。全ページを1つずつ送る必要はありません。

WordPressの「検索エンジンでの表示」設定を確認する

WordPressの「検索エンジンでの表示」設定を確認する

WordPressには、制作中のサイトを検索結果に出さないための設定があります。「設定」の「表示設定」にある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」というチェックボックスがあるのでこれを外します。

制作中にこれを有効にし、公開時に外し忘れる。これは実際に起こります。

なお、この設定の中身はWordPressのバージョンで変わっています。

バージョンチェックを入れたときの動き
5.2以前robots.txtが Disallow: / を返し、サイト全体のクロールを拒否する。あわせてページにnoindexを出力する
5.3以降robots.txtは管理画面のみを対象とし、ページにnoindexを出力する

出典:WordPress公式ドキュメント「表示設定」
出典:同・英語版(バージョンごとの違いはこちらに記載)

なお、5.2以前の Disallow: / は、WordPressがサイトのルートに設置されていて、robots.txtが別に置かれていない場合に限られます。またWordPress公式ドキュメントは、この設定について「要求に従うかどうかは検索エンジンに依存します」とも書いています。

そして、ここがいちばん見落とされます。しかし、チェックを外しても、それだけではすぐに検索結果へ戻りません。Googleが次にそのページを見に来るまで、以前の指示が残ったままになるからです。

インターネット上でのページの重要性によっては、Googlebot がページに再度アクセスするのが数か月後になる場合があります。URL 検査ツールを使用すれば、Google にページの再クロールをリクエストできます。

Google 検索セントラル「noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する」

つまり、チェックを外したら、そのままにせずURL検査ツールから再クロールをリクエストするところまでが一続きの作業です。

robots.txtとnoindexは、役割が違う

この2つは名前だけ知られていて、混同されたまま使われがちです。役割が正反対なので、取り違えると逆の結果になります。

robots.txtは、クローラーにどのURLを見に来てよいかを伝えるファイルです。検索結果への表示を止めるためのものではありません。

(robots.txtは)主に、サイトでのリクエストのオーバーロードを避けるために使用するもので、Google にウェブページが表示されないようにするためのメカニズムではありません。

Google 検索セントラル「robots.txt の概要」

実際、robots.txtでブロックしたページは、次のような出方をします。

ウェブページが robots.txt ファイルでブロックされている場合、検索結果にその URL が表示されることはありますが、説明は表示されません。

Google 検索セントラル「robots.txt の概要」

逆方向の事故もあります。noindexを置いたページをrobots.txtでもブロックすると、クローラーがページを読めないため、noindexの指示自体が届きません。

noindex ディレクティブを有効にするためには、robots.txt ファイルでページやリソースをブロックせず、クローラがページにアクセスできるようにする必要があります。robots.txt ファイルでページがブロックされている場合、またはクローラがページにアクセスできない場合、クローラは noindex ルールを認識しません。

Google 検索セントラル「noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する」

隠したつもりのページが残り、出したいページが出ない。この2つは、どちらもこの取り違えから起きます。

サイトやドメインを引き継いだ場合

他の方が使っていたサイトやドメインを引き継いだ場合は、以前の運営で受けた対策が残っていることがあります。Googleもトラブルシューティングの項目に挙げています。

Search Consoleの「手動による対策」レポートで確認できます。該当がなければ、この線は消して構いません。

WordPressには、最初からSEOの機能が入っています

「WordPressで作ったから検索に弱いのでは」と心配される方がいますが、検索エンジンに読んでもらうための土台は、最初から本体に入っています。

プラグインを入れなくても、WordPressは次のことを自動でやっています。カッコの中は、それが何のためのものかです。

  • ページごとのタイトルを出す:検索結果に表示される見出しの部分。テーマが対応していれば自動で出力される
  • 正式なURLを1つに決めて伝える:同じ内容に複数のURLがあるとき、どれが本物かを検索エンジンに知らせる(canonicalと呼ばれる仕組み)
  • サイトマップを自動で作る:バージョン5.5以降。https://(サイトのドメイン)/wp-sitemap.xml を開くと、ページの一覧が表示される
  • 検索エンジンへの指示を出す:前の章の「検索エンジンでの表示」設定は、この仕組みを使ってページに指示を出している
  • URLの形を選べる:パーマリンク設定。日付や記事番号ではなく、内容が分かる文字列にできる

サイトマップについては、WordPressの公式サイトが5.5の紹介でこう書いています。

WordPress 5.5ではデフォルトで XML サイトマップが含まれるようになり、サイトが公開されたらすぐに検索エンジンが最も重要なページを発見できるようになります。

WordPress.org「WordPress 5.5「Eckstine」」

出典:WordPress公式ドキュメント「パーマリンク設定」
出典:WordPress開発者向けリファレンス rel_canonical()

検索エンジンがページを見つけて内容を読み取るところまでは、WordPressがかなりの部分を用意してくれています。「WordPressで作ったから検索に出てこない」ということは、基本的にありません。

自動でやってくれることと、自分でやることは違う

ここが分かれ目です。WordPressが自動で作ってくれるものはありますが、それをGoogleに届けるのは自分の作業になります。

たとえばサイトマップです。自動で作られてはいますが、そのURLをSearch Consoleで送信して、はじめて「見てほしいページはこれです」とGoogleへ明示できます。作られていることと、届ける手続きをしていることは別です。

自分の側でやることを整理すると、次の4つになります。

  1. パーマリンク設定を確認する:「設定」の「パーマリンク」で、内容が分かるURLの形を選ぶ。公開後に変えるとURLごと変わってしまうので、早い段階で決めておく
  2. ページごとにタイトルを付ける:会社名だけでなく、そのページが何のページなのかが分かる言葉を入れる
  3. サイトマップが出ているか見るhttps://(自分のドメイン)/wp-sitemap.xml を開き、ページの一覧が表示されるか確認する
  4. Search Consoleに登録して、そのサイトマップを送る:ここまでやると、Googleへ明示的に伝えられる

このうち3番と4番は、前の章で書いた手続きそのものです。WordPressの機能を知っていても、送信していなければ結果は同じになります。

入っているのは「見つけてもらう準備」であって「上位に出す機能」ではない

WordPressが用意しているのは、検索エンジンがページを見つけ、内容を正しく読み取れるようにするための土台です。土台が整っていることと、検索結果の上に出ることは別の話です。どんな内容を書くか、その内容が検索する人の役に立つかは、ここから先の仕事になります。

出てはいるが上に来ない——「何で検索したか」で話が変わる

同じ「出てこない」でも、会社名で出ないのと、業種名で出ないのは、まったく別の問題です。

会社名・屋号で出てこない場合——打てる手は限られます

site:検索では出てくるのに会社名では出てこないなら、同じ名前や似た名前の会社と競合しています。

そして、正直に書きます。この状況で打てる手は、ほとんどありません。

たとえば、あなたの会社名が「Apple」だったとします。世の中には既に、その名前で広く知られている企業があります。検索する人の大半はそちらを探しているので、同じ名前で上に出すことはできません。

相手がAppleでなくても同じです。同じ名前や似た名前で長く運営されている会社が並んでいて、そちらのほうが多くの人に知られている場合、後から始めた側がそれを上回るのは現実的ではありません。努力や予算で覆せる種類の差ではないことが多いのです。

次善の策としてできるのは、勝負する場所をずらすことです。

  • 社名に地域名や業種名を足して検索してもらう:「社名+地域」「社名+業種」なら競合が一気に減る。名刺やチラシ、メールの署名にその検索語を書いておく方法もある
  • Googleビジネスプロフィールを登録する:事務所や店舗があるなら、地図の側から見つけてもらえる。会社名での検索結果の見え方も変わる
  • サイト内で社名を正しく書く:トップページのタイトル、会社概要、フッターなど、社名が正確に載っている状態にする

これから会社を作るなら、社名はSEOにも関わります

すでに動いている会社の名前を変えるのは現実的ではありません。ただ、これから会社名や屋号を決める段階なら、ここは検討に入れる価値があります。

決める前に、その名前で検索してみてください。同じ名前や似た名前の会社がずらりと並ぶなら、公開したあとに会社名で見つけてもらうまでの道のりは長くなります。逆に、その名前で検索する人がほとんどいない状態なら、あとから会社名で上位に出すのは難しくありません。

社名は、看板であると同時に検索される言葉でもあります。

「地域+業種」で出てこない場合

こちらは、出てこないほうが自然です。「地域+業種」のような言葉は、同じ商圏の会社が何年もかけて取り合っている場所で、公開したばかりのサイトがいきなり上位に入ることはまずありません。

もうひとつ、知っておくと誤解が減る点があります。検索結果は、検索した人がどこにいるかによって変わります。

ユーザーが検索語句を入力すると、インデックスで一致するページが検索され、関連性が高く高品質であると判断された検索結果が返されます。関連性は、ユーザーの所在地、言語、デバイス(パソコンまたはスマートフォン)などの情報を含め、数多くの要素によって決まります。たとえば「自転車修理店」を検索する場合、パリのユーザーと、香港のユーザーには異なる検索結果が表示されます。

Google 検索セントラル「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」

つまり、自分が事務所で検索した結果と、隣の市にいるお客さまが検索した結果は同じではありません。自分の画面で出てこないことが、誰の画面にも出ていないことを意味するわけではないのです。

正確に知りたいなら、Search Consoleでどの語句が何回表示されているかを見るのが確実です。

ずっと検索に出ないサイトに共通すること

何か月経っても出てこないサイトには、共通点があります。

  • 会社名が一般的すぎる:同じ名前や似た名前が多く、検索した人の意図が分散している
  • Search Consoleに登録していない:見つけてもらうための基本の手続きが進んでいない(事務所や店舗があるなら、Googleビジネスプロフィールも同じ)
  • 公開したあと何も更新していない:ページ数が少ないまま止まっている
  • そもそも検索されていない:会社名を知っている人がまだ少なく、検索そのものが発生していない

最後の1つは見落とされがちです。Search Consoleを見ると、会社名での検索回数がほとんどない、ということがあります。この場合は「出ていない」のではなく「探されていない」状態で、対処のしかたがまったく変わります。

良かれと思ってやると逆効果になること

出てこない状況で焦って手を打つと、時間だけ使って何も起きないことがあります。

キーワードを詰め込む

タイトルや本文に、狙いたい言葉を何度も入れる方法です。以前のSEOのイメージが残っている方に多いのですが、今は効果が期待できないうえ、読みにくい文章になります。

中身の薄い記事を量産する

ページ数を増やせば順位が上がる、という考え方も同じです。読む人の役に立たないページを増やしても、サイトの評価にはつながりません。

インデックス登録リクエストを何度も送る

同じURLに繰り返しリクエストを送っても、登録が早くなるわけではありません。1度送ったら、あとは待ちます。

Googleが繰り返し案内しているのは、検索エンジンではなく人のために作ること、そして使いやすいサイトにすることです。遠回りに見えても、結局はここがいちばん確実です。

会社名で出ることと、新しいお客さまに見つけてもらうことは、別の仕事です

どちらも必要ですが、やることが違います。ここを分けて考えると、次に何をすべきかが決まります。

まず、会社名で検索して出てくることは大切です。名刺を渡した相手、取引先、紹介で名前を聞いた人は、会社名で検索して会社の姿を確かめます。そこで出てこなければ、信用の確認ができないまま話が止まることもあります。会社名での表示にこだわるのは、まったく正しい感覚です。

そのうえで、もうひとつ。会社名で検索するのは、すでにあなたの会社を知っている人だけです。

新しいお客さまは、あなたの会社を知りません。だから会社名で検索することはありません。その人たちが検索するのは、自分が抱えている困りごとの言葉です。

  • 会社名で出るようにする:Search Consoleの登録、サイトマップの送信、Googleビジネスプロフィールの登録。すでに知っている人に、正しく届けるための作業
  • 困りごとの言葉で出るようにする:お客さまがどんなことで困り、どんな言葉で検索するのかを調べ、その答えになるページを用意する作業

前者はまず済ませておく基本の手続きです。後者は続けていく仕事です。サイトを持つ意味は、本来この後者にあります。

まず自社でできることを済ませて、ようやくスタートラインです

順位を決めているのは検索エンジンですから、こちらが「何位に出します」と保証することはできません。できるのは、検索エンジンが見つけやすく、内容を読み取りやすい状態に整えることです。Search Consoleの登録もサイトマップの送信も、そのための作業です。まず自社でできることを一つずつ済ませる。そこまでやって、ようやくSEO対策のスタートラインに立てます。あとは、サイトを続けて育てていけるかどうかです。

合同会社スネッケ(ミニマル社長 編集部)

当メディアを運営する合同会社スネッケも、格安Webサイト制作を行っています。なお、この記事で触れたSearch Consoleの設定やサイトマップの送信、狙うキーワードの設計は、制作プランに含まれるものではありません。必要な場合は別途ご相談いただく形になります(制作プランの内容はサービス公式ページでご確認ください)。

押さえておきたいポイント

ここまでの内容を整理します。迷ったときはここに戻ってきてください。

ポイント中身
順位を決めるのは検索エンジンGoogle自身が「検索結果に表示される保証はありません」と書いている。順位を約束できる立場の人はいない
公開直後に出ないのは普通Googleの案内では登録まで「1日から数週間」。数日で出ることも、1か月から3か月かかることもある
「1週間」は出る期限ではない手続きのあと、それより早く「おかしい」と判断しないための目安
手続きなしで出ることもあるただし確実ではない。手続きは、確実に・早くするための作業
まず切り分ける会社名と site: 検索で、登録されていないのか、順位が低いだけなのかを分ける
原因の多くは手続きSearch Consoleの登録、サイトマップの送信、インデックス登録のリクエスト
WordPressは土台を持っているタイトル、正式なURL、サイトマップ、パーマリンク。ただしGoogleへ届けるのは自分の作業
robots.txtとnoindexは別物robots.txtで塞ぐとURLだけ残る。塞ぐとnoindexの指示が届かない
同じ社名の競合がいると難しい打てる手は限られる。これから社名を決めるなら、そこはSEOにも関わる
検索結果は人によって違う所在地・言語・デバイスで変わる。自分の画面に出ないことが、誰にも出ていないことではない
会社名と新規のお客さまは別の仕事会社名で検索するのは既に知っている人。新規のお客さまは困りごとの言葉で検索する

まとめ

ホームページが検索に出てこないと分かったとき、いちばん困るのは「何が原因か分からない」ことです。この記事の順番で確認していけば、少なくとも自分のホームページがどの段階で止まっているかは分かります。

一方で、同じ名前の会社が多い場合のように、手を尽くしても届かない領域もあります。できることとできないことを分けて、できるほうから片づけるのが、いちばん早い道です。

写真:Photo by Firmbee.com on Pexels

この記事を書いた人

ミニマル社長
ミニマル社長 編集部💬LINEで新着記事を受け取る

「経営を、もっとシンプルに。」を掲げるミニマル社長の編集部です。運営は合同会社スネッケ(2022年設立)。起業当初は代表がひとりで立ち上げ、いまはWebサイト制作を本業に、SEO・広告などのWebマーケティング全般、近年はAIの活用まで実務で扱っています。基本的な知識や情報を整理して伝えるだけでなく、自分たちが実際に使ってみて分かったこと、つまずいたこと、その上で何を選んだのかまで、できるだけそのまま書いていきます。

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