起業や個人事業の立ち上げ、あるいは法人設立が目前に迫り、「まずは事業の存在とサービスを伝えるWebサイトを作らなくては」と焦りを感じていませんか?
しかし、いざ調べ始めると「サーバー」や「ドメイン」といった聞き慣れない専門用語ばかりが並び、何から揃えればいいのかわからずに作業が止まってしまう方も多いはずです。
予算と時間を極力抑えつつも、スマートフォン対応などの最低限の機能は網羅したい。そして、公開後は自分自身で簡単にお知らせやブログを更新できる「ちゃんとした土台」が欲しい。そんな小規模事業者の典型的な悩みを解決する最適な選択肢が「WordPress(ワードプレス)」です。
この記事では、これからWebサイトを立ち上げる一人社長や小規模事業者に向けて、WordPressとは具体的にどのようなものか、なぜ圧倒的に選ばれているのか、そしてITやWebの知見がなくても挫折しない始め方をご紹介します。
最後までお読みいただければ、サイト公開までに何を優先して揃えればよいのかが明確になり、迷わず次のステップへ進めるようになります。
WordPressとは?小規模事業のサイト構築に選ばれる理由
WordPressという言葉を聞いたことはあっても、具体的にどのような仕組みなのかイメージしづらいかもしれません。ここでは、WordPressの基本的な概念と、なぜ多くの小規模事業者に選ばれているのかを解説します。
世界と日本で圧倒的なシェアを持つ「CMS」
WordPress(WordPress)は、専門的なプログラミングの知識がなくても、ブログやWebサイトを構築・管理できる「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」と呼ばれるソフトウェアの一種です。
従来のWebサイト作りでは、HTMLやCSSといった専門的な言語を使い、1ページずつ手作業で画面を組み上げる必要がありました。しかし、WordPressなどのCMSを使えば、管理画面からテキストを入力し、画像をアップロードするだけで、システムが自動的にきれいなWebページを生成してくれます。
クリエイターから大企業まで、世界中の何百万ものウェブサイトの土台としてWordPressが選ばれています。国内のCMS市場においても非常に高いシェアを誇っており、ブログから会社のホームページ、ネットショップまで、あらゆる用途で活用されているのが最大の特徴です。
補足|ホワイトハウスのサイトもWordPressが使われている!

実は、アメリカ合衆国のホワイトハウスのサイトもWordPressで作られているのは知っていましたか?
https://www.whitehouse.gov/
現在、TOPのファーストビューにトランプ大統領仕様動画が入っていますね。
名前が似ている「WordPress.org」と「WordPress.com」の違い

調べ始めると「WordPress.com」と「WordPress.org」という、よく似た名前が出てきて混乱しがちです。ここでは混同を防ぐために、違いだけをかいつまんでお伝えします。
WordPress.org (インストール型)
無料で公開されているWordPressをインストールして使うことができるWordPress(CMS)です。
日本語の案内や最新版のダウンロードは WordPress.org(日本語) からたどれます。レンタルサーバーを契約し、その上にこのソフトウェアをインストールしてサイトを作る「セルフホスト型」が一般的で、本記事で説明しているのもこの形です。
国内の格安サイト制作でもこのCMSを土台にする方法が広く使われており、当メディアを運営する合同会社スネッケの制作サービスでも、同じく WordPress.org で配布されているCMS を利用しています。
WordPress.com(ホスティング型)
Automattic社が運営するブログ/サイトのホスティングサービスです。
アカウントを作ってそのまま発信を始められる一方、プランや利用条件、カスタマイズのしやすさなどは、自分でサーバーにWordPressを入れる運用とは異なります。
ビジネスで利用するなら WordPress.org (インストール型)がおすすめ

世間でいう「WordPress」と聞いて想像されるのは、多くの場合 WordPress.org です。
CMSを、自身が契約したレンタルサーバーにインストールして運用する方式です。認知度・利用率ともにこちらが高く、自由度も高いため、サイト構築の主力と考えて差し支えありません。
一方、WordPress.com(ホスティング型)は機能制限やコスト面の理由から、同じ前提で比べると主流とは言いにくい側にあります。
本記事の「ドメイン・サーバー・テーマ」の流れともそのままつながります。ひとり法人や小規模事業で土台から自分のサイトにしたい方は、まず WordPress.org (インストール型)を軸に検討するのがおすすめです。
なぜ一人社長や小規模法人におすすめなのか
起業直後の段階では、事業資金も時間も非常に限られています。Web制作会社にゼロから独自のシステム開発(フルスクラッチ)を依頼すると、数百万円の費用と数ヶ月の期間がかかることも珍しくありません。
しかし、すでに完成された土台であるWordPressを利用すれば、システム開発費は不要です。デザインのひな形を組み合わせることで、数万円程度の初期投資、あるいはサーバー代などの最小限の維持コストだけで、プロ顔負けのサイトをスピーディーに立ち上げることができます。
「まずは名刺代わりにWebで事業の存在を伝えたい」「公開を急ぎたい」という状況において、コストパフォーマンスと即効性のバランスが最も良いツールと言えるでしょう。
予算と時間を抑える!WordPressのメリット
多くの企業や個人事業主が、ホームページやブログの土台としてWordPressを採用しているのには明確な理由があります。ここでは、予算と時間を抑えたい事業者にとって嬉しいメリットを厳選してご紹介します。
無料のソフトウェアで初期費用を最小限にできる
WordPressのシステム自体は、「オープンソース」と呼ばれる仕組みで提供されており、誰でも無料でダウンロードして商用利用することが可能です。システムそのものにライセンス費用や月額の利用料がかからないため、初期費用を大幅に抑えることができます。
事業用のサイトを運営するにあたって、毎月の固定費(サブスクリプションなど)が積み上がっていくことは、小規模事業者にとって大きな負担になります。WordPressであれば、必要なのは後述するサーバー代とドメイン代のみとなるため、持続可能な経営を目指すうえで非常に心強い味方となります。
超優秀!『ブロックエディター』専門知識がなくても直感的に更新できる
Webサイトは「公開して終わり」ではありません。営業日の変更、新しいサービスメニューの追加、日々のブログ発信など、公開後の運用こそが重要です。
WordPressには「ブロックエディター」という直感的な編集機能が標準で備わっています。文章の段落や画像、見出しなどを一つの「ブロック」として扱い、パズルを組み合わせるように記事を作成できます。これにより、専門知識がない方でも、まるでスマートフォンアプリや文章作成ソフトを使うような感覚で、簡単にサイトの更新が可能です。
都度、制作会社に更新を依頼すると数千円〜数万円の作業費が発生しますが、自分でサクッと修正できる体制が整えば、金銭的コストだけでなく「やり取りにかかる時間(タイムコスト)」も削減できます。
ブロックエディターを触ってみよう(すぐ試せる!)

ブロックエディターはこちらの公式サイトからブラウザ上で試すことができます。
テキストの差し替えや画像挿し替えなど試してみましょう。
※上記プレビューページは英語になっていますが、実際は日本語に設定変更することができます。
SEO対策の土台が整っており集客に有利
事業を軌道に乗せるためには、Googleなどの検索エンジン経由で顧客にサイトを見つけてもらう「SEO(検索エンジン最適化)対策」が欠かせません。
WordPressは、検索エンジンがサイトの構造を理解しやすいように、システムが整理されて作られています。もちろん、導入しただけで自動的に検索順位が上がるわけではありませんが、SEOに有利な設定を行うための機能や、専用のプラグイン(拡張機能)が豊富に用意されているため、適切な記事を書き続けることで集客の資産となりやすいメリットがあります。
知っておくべきWordPressのデメリットと対策
WordPressは非常に便利で強力なツールですが、万能というわけではありません。導入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、あらかじめ知っておくべきデメリットとその対策をお伝えします。
サーバーやドメインの契約・設定が必要
無料のブログサービス(アメーバブログやnoteなど)であれば、アカウントを登録するだけですぐに記事を書き始められます。しかしWordPressを利用する場合、システムをインストールするための「サーバー」と、インターネット上の住所となる「ドメイン」を、自分で契約して紐付ける設定作業が必要です。
ITやWebに詳しくない方にとっては、この初期設定の段階が最初のハードルになりがちです。ただし、近年は多くのレンタルサーバー会社が「WordPress簡単セットアップ機能」を提供しており、専門知識がなくてもクリック画面を進めるだけで設定が完了するようになっています。
セキュリティ対策やアップデートの自己管理
世界中で圧倒的なシェアを持つWordPressは、その利用者の多さゆえに、悪意のあるハッカーからのサイバー攻撃の標的になりやすいという側面を持っています。
スマートフォンやパソコンのOSと同じように、WordPress本体や導入しているプラグインは、セキュリティ向上のために頻繁にアップデートが配信されます。これらを古いまま放置していると、サイトが改ざんされたり、表示されなくなったりするリスクがあります。
対策としては、定期的に管理画面を開いて「更新ボタン」を押す習慣をつけることや、不正アクセスを防ぐためのセキュリティプラグインを導入することが挙げられます。また、万が一の事態に備えて、自動バックアップ機能を提供しているレンタルサーバーを選ぶとより安心です。
自由度が高いゆえに生じる「カスタマイズの罠」
WordPressは、デザインや機能を思いのままに拡張できるのが魅力です。しかし、小規模事業者にとってはこの「自由度の高さ」が罠になることがあります。
「もっと綺麗なデザインにしたい」「あんな機能も追加したい」とこだわり始めると、本来の目的である「事業を伝えること」「集客すること」よりも、サイトのカスタマイズ作業にばかり膨大な時間を奪われてしまいます。
「まずこれで十分」という割り切りを持ち、過度なカスタマイズは避けて、本業や顧客とのコミュニケーションに時間を使うことが、賢い経営の鉄則です。
開業直後でも安心!WordPressを始めるために必要なもの

では、実際にWordPressで事業用のサイトを立ち上げるには、何から揃えればよいのでしょうか。開業準備で忙しい方のために、「これだけは絶対に必要」となる3つの要素を、よくある「家づくり」の例えを用いてシンプルに解説します。
1. サイトの住所となる「独自ドメイン」
インターネット上の「住所」にあたるのがドメインです。このサイトで言えば、URLに含まれる「◯◯.com」や「◯◯.co.jp」の部分を指します。
独自ドメインを取得することで、取引先や顧客に対する事業の信頼性が一気に高まります。また、取得したドメインを利用して「info@◯◯.com」といった事業専用のメールアドレスを発行できるのも大きなメリットです。ドメインの維持費は種類によりますが、年間1,000円〜数千円程度が目安です。
2. データを置く土地となる「レンタルサーバー」
サイトのシステムや画像データを保存し、24時間365日、世界中からアクセスできる状態にしておく「土地」の役割を果たすのがサーバーです。
自前でサーバー機器を購入・管理するのは現実的ではないため、サーバー運営会社からスペースを間借りする「レンタルサーバー」を契約するのが一般的です。ロリポップ、エックスサーバー、さくらのレンタルサーバ、コアサーバーなど、国内の主要なサービスであれば月額1,000円前後の手頃な価格で、十分な速度と安定性が得られます。
3. 家の内装と骨組みを決める「テーマ」
サーバー(土地)にドメイン(住所)を設定し、WordPressという「家」を建てたあと、その家の外観や間取りを一瞬で整えてくれるのが「テーマ」と呼ばれるデザインテンプレートです。
テーマには無料のものと有料のものがあります。無料テーマでも優れたものは多いですが、ビジネス向けの機能(お問い合わせフォームのボタン配置や、スマホでの見やすさの最適化など)があらかじめ整っている「有料テーマ(1万円〜2万円台の買い切りが多い)」を選ぶのも一つの正解です。最初から整ったデザインを使えるため、立ち上げの時間を大幅にショートカットできます。
最小限の労力でサイトを立ち上げる環境を作る「ミニマル」なWeb運用術
開業のタイミングが迫る中、Webサイトの構築にばかり時間をかけてはいられません。最後に、予算を抑えつつも労力を最小限にするための具体的なアプローチをご紹介します。
手間を省くなら「レンタルサーバーの簡単セットアップ」を活用
少しでも早く、しかも手間なくサイトを公開したい場合は、レンタルサーバー各社が提供している自動設定機能を使いましょう。
サービスによっては、申し込みと同時に「ドメインの取得」「サーバーとドメインの接続」「WordPressのインストール」「セキュリティ(SSL)化」の全てを一括で行ってくれるパッケージが用意されています。これを利用すれば、ITに詳しくない方でも迷うことなく、早ければ数十分でサイトを制作する体制が整います。
時間がない時は制作サービスを賢く頼る
もし「手続きや初期設定を調べる時間すらもったいない」「自分なりにやってみたが、デザインがどうしても野暮ったくなって進まない」という場合は、サイト制作の部分だけをプロに外注するのも賢い選択です。
何百万円もする大規模な制作会社に依頼する必要はありません。例えば、当メディアを運営する合同会社スネッケの制作サービスのように、サーバーの契約代行やWordPressの初期構築、必要最低限のページ制作のみをパッケージ化した数万円〜十数万円台のサービスも存在します。
「形」を作る最初のステップだけをプロに任せ、公開後のブログ更新や事例の追加は自分で行う体制を作れば、月額の保守費用を抑えつつ、事業の立ち上げスピードを最大化できます。自分の時給と外注費を天秤にかけ、無理のない範囲でプロの力を活用してみてください。
まとめ:WordPressで賢く事業の土台を作ろう
今回は、これからWebサイトを立ち上げる小規模事業者に向けて、WordPressの基本とメリット・デメリット、そして始めるための具体的なステップを解説しました。判断の軸となるポイントを整理します。
- WordPressの魅力
システム利用料が無料で、直感的な操作で自社更新が可能なため、コストと時間を抑えたい小規模事業に最適。 - 必要なもの
「ドメイン(住所)」「サーバー(土地)」「テーマ(デザイン)」の3つが揃えばすぐに始められる。 - ミニマルな立ち上げのコツ
過剰なカスタマイズの罠に陥らず、レンタルサーバーの簡単設定機能や、初期構築からサイトデザインの作成まで対応してくれる格安制作サービスを活用する。
起業直後の限られたリソースを最大限に活かすため、まずは「完璧」を目指さず、「まずこれで十分」なサイトを立ち上げていち早く公開することが大切です。
今日からできる第一歩として、まずは自分の事業名やサービス名で、希望するドメイン(URL)が空いているか、検索してみることから始めてみましょう。
格安サイト制作で「WordPressの土台」をまとめて整えたい方へ
初期設定やデザインまで含めてスピード重視で進めたい場合は、制作をプロに任せる方法がオススメです。
当メディアを運営する合同会社スネッケでは、WordPress.org のCMSを土台にした 格安Webサイト制作(税込55,000円・月額管理費なし)を提供しています。サーバー・ドメインの取得代行や、事業紹介に必要なページ構成までをパッケージにした内容なので、「まずは早く公開して事業を伝えたい」という段階の選択肢のひとつになります。料金の内訳やお問い合わせは、サービス公式ページをご覧ください。
