バーチャルオフィスを比べ始めると、まず月額の安さが目に入ります。ただ条件を見ていくと、法人登記が別料金だったり、その月額が1年分の前払いを前提にした価格だったりして、最初に見た金額とは違う総額になります。
この記事では7社の料金・法人登記・郵便物の転送・拠点・会議室・最低契約期間を、2026年7月30日時点(DMMバーチャルオフィスのみ7月31日時点)の公式サイトの公開情報から整理しました。
バーチャルオフィスそのものの仕組みや、法人登記・経費処理・許認可といった前提知識はこちらの記事にまとめています。
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バーチャルオフィスを選ぶ前に押さえておきたい4つのこと
比較表を見る前に、判断を誤りやすいポイントを整理します。ここを押さえると、各社の数字の意味が変わって見えます。
月額ではなく、1年間の総額で比べる
7社を並べると、月額の安い順と1年間の総額の順が入れ替わります。月額の表示は年間一括の前払いを前提にしたプランが多く、単月払いに切り替えると2倍から4倍以上になる例もあります(年払いで月額880円のプランが、単月払いでは3,960円でした)。
比べるときは、次の3つを足して1年分に直すと判断しやすくなります。
- 初期費用(入会金・登録料)
- 月額 × 12ヶ月(その月額が何ヶ月分の前払いを前提にした価格かも確認する)
- 郵便転送にかかる送料などの実費
注意したいのが保証金とデポジットです。契約時にまとまった金額を預けるサービスがありますが、これは費用ではなく預り金で、退会時に精算して返金されます(ユナイテッドオフィス・レゾナンス)。つまり「1年間の費用」には足しませんが、「契約時に用意する現金」には必要です。ユナイテッドオフィスを12ヶ月前納で契約するなら、1年間の費用が約33,000円(月額2,310円×12ヶ月+初回登録料5,500円・税込)。契約時に動く現金は、郵便デポジット10,000円を加えた約43,000円になります。
※デポジットの扱いはサービスごとに違います。返金の条件は各社の規定を確認してください。
郵便物の受け取り方を先に決める
税務署・年金事務所・法務局・銀行から届く書類は期限が短いものが多く、転送が月1回のプランだと間に合わないことがあります。次の4点を先に確認してください。
- 転送の頻度を選べるか(即日・週1回・隔週・月1回)
- 窓口で直接受け取れるか(プランによって来店受取ができないことがあります)
- 書留や本人限定受取郵便に対応するか
- 郵便物が届いたことを通知してくれるか
届いた郵便物を写真で確認できるマイページを用意している会社もあります。郵送物が多い事業なら、この機能の有無が手間を左右します。
転送の頻度は料金に直結します。同じコースのまま月1回から週1回に変えると月額が上がるサービスもありました。頻度を決めずに月額だけを比べると、条件の違う数字を並べることになります。
法人登記をするなら、申し込む前に3点を確認する
登記してから条件を満たせないと分かると、本店移転登記のやり直しになります。次の3点は申し込み前に確認してください。
- 契約するプランが法人登記に対応しているか(住所利用のみの安いプランでは使えないことがあります)
- 同じ住所に同じ商号の法人が既に登記されていないか
- 自分の業種が許認可でオフィスの実体を求められないか
とくに1点目は価格差の理由そのものです。月1,000円前後の安いプランは登記に使えず住所利用だけ、という設計のサービスもありました。
会社設立そのものの流れは、別記事で解説しています。
キャンペーン価格を判断の中心に置かない
入会金無料や一定期間の割引は、多くのサービスが実施しています。ただし対象プランの限定がついていることがあり、「いちばん安いプラン」と「キャンペーンの対象プラン」が一致しない例もありました。
そしてキャンペーンは終了します。住所は長く使うものなので、終了後の通常価格が予算に合うかで判断してください。この記事でもキャンペーン価格は比較の軸に使っていません。申込時点の価格は必ず公式サイトで確認をお願いします。
目的別に見たおすすめバーチャルオフィス7社の向き不向き
まず決めるのは2つだけ
先に結論です。状況によって、最初に確認するサービスは変わります。
- 法人登記に使いますか。使わないなら月550円から1,100円の住所利用プランで足ります(ただし郵便物を受け取れるか、業種の制限がないかは要確認)
- 郵便物は週1回必要ですか。月1回で足りるなら月990円から、週1回必要なら月1,650円からが今回の7社の下限です
状況別に見た候補
| こんな人 | 候補 | 理由(2026年7月30日時点) |
|---|---|---|
| 月額を最小限にして法人登記もしたい | レゾナンス | 月1回転送のプランなら月額990円(1年払い・11,880円一括)で法人登記に使えます。ただし来店受取に対応せず、入会金5,500円がかかります |
| 登記もしたいが郵便は週1回ほしい | レゾナンス/NAWABARI | レゾナンスの週1回転送プランが月額1,650円(1年払い)、NAWABARIのビジネスプランが月額1,650円(税込・年間契約)で並びます |
| 登記は不要で、住所だけ使いたい | GMOオフィスサポート/レゾナンス/NAWABARI | GMOの転送なしプランが月660円(郵便物を一切受け取れません)、レゾナンスの姉妹店R-INNOVATIONのネットショップ住所貸しプランが月550円(毎週水曜の転送と来店受取に対応。ただし物販以外は申し込めません)、NAWABARIのネットショップ運営プランが月1,100円(税込・週1回転送) |
| 都内の住所にこだわりたい | レゾナンス/ユナイテッドオフィス | レゾナンスが都内11店舗(このほか横浜・大阪を含め全13店舗)、ユナイテッドオフィスが都内9拠点。いずれも都心に集中しています |
| 東京以外の住所を使いたい | Karigo/GMOオフィスサポート/DMMバーチャルオフィス | Karigoが全国60拠点以上、GMOオフィスサポートが全国22拠点、DMMバーチャルオフィスが全国16拠点(うち東京以外は9拠点) |
| 会議室を頻繁に使いたい | ユナイテッドオフィス | 全拠点の会議室が1時間550円(税込)から。2026年7月30日時点の公開情報では、比較した中では低い料金帯です |
| 郵便物の管理を楽にしたい | NAWABARI/Karigo | NAWABARIは写真確認と開封PDF化のオプション、Karigoは転送頻度を管理画面から変更できます |
| 将来は個室オフィスも検討したい | Regus | バーチャルオフィスから個室・コワーキングまで同じブランド内で移れます |
複数のサービスを挙げた項目は、公開情報だけでは順位をつけにくいものです。無理に1つに絞らず、気になったものを見比べてください。レゾナンスが複数の行に出るのは、登記できるプランの月額が最も低く、都内の店舗数も多いためです。ただし最安の990円プランには来店受取ができない制約があります。
東京でバーチャルオフィスを選ぶなら
狙うエリアが都内なら、今回の7社では選択肢が絞られます。住所のエリアを指定して選べるのは、都心に拠点を集めている3社です。
- レゾナンス:都内11店舗(浜松町・青山・六本木・銀座・日本橋・渋谷駅前・渋谷神宮前・恵比寿・新宿・秋葉原・R-INNOVATION銀座)。このほか横浜・大阪梅田を含めて全13店舗
- ユナイテッドオフィス:都内9拠点(麹町・青山・銀座・表参道・日本橋・渋谷・虎ノ門・新宿・池袋)
- DMMバーチャルオフィス:都内7拠点(渋谷・新宿・池袋・恵比寿・青山・銀座・九段下)。このほか札幌から沖縄まで全国16拠点
残りの4社は、都内だけを狙って選ぶ構成にはなっていません。
- NAWABARI:東京都目黒区の1拠点(学芸大学駅エリア)。住所は1つに絞られます
- Karigo:全国60拠点以上の分散型。都内にも複数ありますが、店舗ごとに料金が変わります
- GMOオフィスサポート:全国22拠点。都心以外の住所も選べます
- Regus:日本で219拠点、うち東京地域は98拠点と案内されています
エリアで月額が変わるサービスがある
同じサービスでも、選ぶ店舗によって料金が変わります。Karigoは公式サイトに「店舗により料金が異なります」と明記されており、Regusも拠点と契約条件で変わるため、月額ではなく1日あたりの料金で表示しています。一方でレゾナンス・NAWABARI・GMOオフィスサポート・ユナイテッドオフィスは、プランごとの一律料金です。エリアの希望が具体的にあるなら、拠点の一覧で絞ってから、その店舗の金額を確認してください。
東京以外の住所を使いたい場合
大阪・横浜ならレゾナンス(大阪梅田店・横浜店)、福岡ならGMOオフィスサポート(福岡博多に会議室とワークスペース)が候補になります。地方都市を広く見たいならKarigoの全国60拠点以上、海外まで含めるならRegusの100カ国以上・4,000拠点という順で選択肢が広がります。
住所のエリアが事業の信用に直結するかは業種によります。取引先が住所を気にする場面は、金融機関の審査と許認可の申請に集中する傾向があります。詳しくはバーチャルオフィスとは?仕組み・料金相場・選び方をわかりやすく解説に整理しています。
おすすめバーチャルオフィス7社の料金と条件を比較
料金と契約条件を2つの表に分けました。まず料金です。
| サービス | 登記できる最安プランの月額 | その月額の前提 | 初期費用 | 保証金・デポジット |
|---|---|---|---|---|
| レゾナンス | 990円(税込) | 月1回転送・1年払いのみ(11,880円一括)・来店受取は不可 | 入会金5,500円(この990円プランは入会金0円キャンペーンの対象外) | デポジット1,000円〜(郵便転送料などに充当し、解約時に残高を返金) |
| NAWABARI | 1,650円(税込) | 週1回転送・年間契約(19,800円一括)/月契約は3,300円 | 5,500円(税込・初回のみ)※無料キャンペーンの案内あり | 0円 |
| GMOオフィスサポート | 1,650円 | 月1回転送/隔週は2,200円・週1回は2,750円 | 入会金0円 | 0円 |
| ユナイテッドオフィス | 2,310円(税込) | 週末1回転送・12ヶ月前納/6ヶ月前納は2,860円・月払は3,850円 | 初回登録料5,500円(税込)※学生・2社目は無料 | 郵便デポジット10,000円(12ヶ月前納時。退会時に精算のうえ返金) |
| DMMバーチャルオフィス | 2,530円〜(税込) | 週1回転送・年間契約(30,360円〜の一括前払い)/半年契約は3,850円〜・単月契約は5,500円〜。銀座のみ+440円 | 入会金5,500円(税込・初月のみ) | 0円 |
| Karigo | 4,700円〜(税込) | ホワイトプラン。店舗によって料金が異なります | 5,500円〜(税込) | 公式サイトに記載なし |
| Regus | 月額表示なし | 公式サイトは「1日あたり」で表示(後述) | 「初期投資は不要」と記載(金額の記載なし) | 公式サイトに記載なし |
レゾナンスの990円と1,650円は同じ「バーチャルオフィスコース」の別プランです。郵便物の転送を月1回にするか週1回にするかで月額が変わります。
続いて契約条件です。
| サービス | 郵便転送 | 拠点 | 会議室 | 最低契約期間 |
|---|---|---|---|---|
| レゾナンス | 週1回か月1回をプランで選ぶ(プランごとに月額が異なる)/急ぎはスポット転送1回500円+送料実費 | 東京・横浜・大阪の13店舗 | 全店舗に貸し会議室(多くの店舗は完全個室・会員1時間1,100円) | 記載なし。ただし支払いは半年払いか1年払いのみで、月1回転送プランは1年払いのみ |
| NAWABARI | 週1回/速達は1荷物550円/都度転送は月1,100円/開封してPDF化は月1,100円+1通110円 | 東京都目黒区の1拠点(学芸大学駅エリア) | 利用可(提携拠点を含む) | 公式サイトに記載なし |
| GMOオフィスサポート | プランに応じて月1回・隔週・週1回 | 全国22拠点 | 会員限定で利用可(会議室は渋谷・三軒茶屋・福岡博多の3拠点。他拠点の契約者も利用可) | 1年(契約月から11ヶ月後の月末で12ヶ月ごと自動更新・解約は終了日の14日前まで) |
| ユナイテッドオフィス | MAIL BOXは国内外へ週末1回(Tele BOX Mのみ月末1回)/即日転送は月1,100円(税込)のオプション | 東京9拠点 | 全拠点で利用可(1時間550円・税込から) | 公式サイトに記載なし(前納期間で料金が変わります) |
| DMMバーチャルオフィス | 週1回(水)/転送費用は別途(〜150g 330円・〜500g 550円)/即時転送などの個別転送は440円 | 全国16拠点(東京7拠点) | 一部オフィスで利用可 | 単月契約も選べる。ただし年間契約・半年契約は一括前払いで、途中解約でも返金なし |
| Karigo | 初期設定は隔週。即時・週1回・隔週・月1回・転送なしから管理画面で変更可(転送手数料は無料・送料は実費) | 全国60拠点以上 | 銀座一丁目・千葉は全店舗の契約者が利用可。秋葉原・池袋はどちらかの契約者が2店とも利用可 | 2か月(初回請求が入会金+月額2か月分) |
| Regus | 臨時・週次・月次から選択(転送は別途料金)/郵便物のスキャンサービスあり | 日本のバーチャルオフィスは219拠点/世界100カ国以上・4,000以上の拠点 | オンデマンドで利用可(1時間500円〜) | 月単位のプランと長期契約から選べると記載(6か月以上の契約は割引・期間の数値の明記なし) |
出典:各社公式サイトの2026年7月30日時点の公開情報(公式ページへは、下の各社セクションのリンクから移動できます)。税込・税別は各社の表記に合わせました。レゾナンス・Karigo・NAWABARI・ユナイテッドオフィスは税込と明記されています。GMOオフィスサポートとRegusはプラン料金に税込・税別の明記がないため、そのまま記載しています。
この表で見落としやすいところ
初期費用が0円でも、1年間の総額が最安になるとは限りません。逆に初期費用がかかっても月額が安ければ、1年を超えると総額で逆転します。契約期間の見通しを決めてから表を見てください。
見落としやすいのが最低契約期間です。GMOオフィスサポートは1年契約が前提で、解約は契約期間終了日の14日前までに申請が必要です。Karigoは初回請求が入会金と月額2か月分のため、最低利用期間が2か月。レゾナンスは期間の明記がないものの、支払いが半年払いか1年払いのみで、月額990円のプランは1年払いしか選べません。
もうひとつが並び順そのものの限界です。「登記と転送が使えるいちばん安いプランの月額」で並べていますが、その転送頻度はサービスごとに違います。レゾナンスの990円は月1回転送、NAWABARIとユナイテッドオフィスは週1回相当。頻度をそろえると、レゾナンスの週1回転送プラン(1,650円)とNAWABARI(1,650円・税込)が並びます。さらにKarigoは店舗によって料金が変わり、Regusは月額を公開していません。順位そのものより、各社セクションの前提条件を見比べてください。
7社の外の相場も見ておく
この記事で扱う7社のうち6社は、当メディアが広告提携している事業者です(DMMバーチャルオフィスは2026年7月31日時点で提携を申請中です)。市場全体にはこれ以外の選択肢もあるため、相場の位置を確認しておきます。
法人登記ができるプランを月880円(税込・年間一括払い・3拠点)から出しているバーチャルオフィス1や、月5,280円(税込・全国49店舗)のワンストップビジネスセンターなどがあります。
登記できるプランの月額は、拠点数の少ない格安専業なら880円から1,650円前後、多拠点で会議室まで含むサービスなら2,300円から5,300円台が目安です。この記事の7社では、レゾナンス・NAWABARI・GMOオフィスサポートが前者の帯に、ユナイテッドオフィス・DMMバーチャルオフィス・Karigoが後者の帯に入ります。
※格安のプランには法人登記に使えないものが混ざっています。月660円前後の最安プランが登記に対応しているかは、事業者ごとに必ず確認してください。
おすすめバーチャルオフィス7社の詳細
法人登記と郵便物の転送が使えるいちばん安いプランの月額が安い順に並べています。同額だった2社は、郵便転送の頻度が多い方を先にしました。ただしDMMバーチャルオフィスのみ、提携を申請中のため末尾に掲載しています。
1. レゾナンス|登記できる最安が月額990円(月1回転送・1年払い)
1年払いコースなら、法人登記と月1回の郵便物転送が使えるプランが月額990円(税込・1年分一括11,880円)です。転送を週1回にする場合は同じコースの週1回転送プランで月額1,650円(税込・1年分一括19,800円)、半年払いなら月額2,750円(税込)。今回の7社では、登記と転送をセットで使う場合の下限がもっとも低い水準でした。
価格で注意したい点が2つあります。1つは、月額990円のプランが来店受取に対応していないこと。もう1つが入会金で、通常5,500円、入会金0円のキャンペーンは週1回転送プラン(1年払いコース)が対象と明記されています。つまり990円のプランを選ぶと入会金がかかります。
拠点は東京・横浜・大阪の13店舗で、都心に集中しています。2016年の創業で、各店舗にスタッフが常駐すると案内されており、郵便物の受け取りや来客対応で人が介在する場面を想定するなら判断材料になります。会議室は全店舗にあり、会員が1時間1,100円(税込)です。
オプションは転送電話・電話秘書代行・専用FAX・屋号追加など。電話まわりは転送電話セットコースが月3,190円、電話秘書代行セットコースが月5,390円です(月1回転送・1年払いの価格)。急ぎの郵便物はスポット転送を1回500円(+送料実費)で追加できます。
- 登記できる最安プラン:990円(税込・月1回転送・1年払いのみ・来店受取は不可)
- 週1回転送プラン:1,650円(1年払い)/半年払いは2,750円
- 入会金:5,500円(0円キャンペーンは週1回転送プラン・1年払いが対象)
- デポジット:1,000円〜(解約時に残高を返金)
- 拠点:東京・横浜・大阪の13店舗
- 会議室:全店舗に貸し会議室(多くは完全個室・会員1時間1,100円)
- 運営:2016年創業/全店舗にスタッフ常駐
コストを抑えて都内の住所と法人登記を用意したい場合に、最初に条件を確認しておきたいサービスです。郵便物を週1回受け取りたい場合は1,650円のプランになるため、990円という数字だけで決めないでください。
もうオフィスはいらない!都内一等地のバーチャルオフィス【レゾナンス】2. NAWABARI|ネットショップ運営者向けの機能をそろえている
株式会社Lucciが運営する、ネットショップ運営者向けのサービスです。公式サイトでは運営実績9年以上と案内されています(運営会社の設立は2017年2月、事業開始は2011年6月と記載)。法人登記に使えるビジネスプランが年間契約で月1,650円(税込・19,800円一括)、月契約で3,300円(税込)です。
特徴は、複数のネットショップを運営する人向けの設計です。屋号を10個まで追加料金なしで登録でき、屋号ごとに契約を増やす必要がありません。登記が不要で住所だけ使いたい場合は、ネットショップ運営プランが月1,100円(税込・法人登記の対象外)。郵便物は全プランでマイページから写真で確認でき、中身を開封してPDF化するオプションもあります(月1,100円+1通110円)。電話は03番号の転送が月2,800円、電話代行が月3,800円からです。
- 登記できる最安プラン:1,650円(税込・年間契約のビジネスプラン。月契約は3,300円)
- 登記不要のネットショップ運営プラン:1,100円(税込・登記は対象外)
- 初期費用:5,500円(税込・初回のみ)※無料キャンペーンの案内あり/保証金0円
- 屋号登録:10個まで無料
- 郵便転送:週1回(開封してPDF化は月1,100円+1通110円)
- 拠点:東京都目黒区の1拠点
- 運営:株式会社Lucci(公式サイトでは運営実績9年以上と案内)
ネットショップを複数運営していて、郵送物の確認や管理の手間を減らしたい場合に候補になります。
バーチャルオフィス【NAWABARI】3. GMOオフィスサポート|全国22拠点と法人口座開設の支援
GMOインターネットグループが2021年に開始したサービスです。プランは郵便物の転送頻度で分かれており、転送なしが月660円、月1回転送が月1,650円、隔週転送が月2,200円、週1回転送が月2,750円。転送があるプランは法人登記に使えます。
特徴は、住所だけ使いたい場合に月660円のプランがある点です。ただしこのプランには、公式サイトに来店受取を含む一切の郵便物受取が不可と明記されています。ネットショップの特定商取引法に基づく表記に使う場合、返品の申し出や公的機関からの郵便がその住所に届いても受け取れません。郵便物が発生しうる事業では、月1回転送のプラン(1,650円)以上になります。
もうひとつの特徴が、法人口座の開設まわりの支援です。GMOあおぞらネット銀行との口座開設情報連携があり、口座開設申込に使える事業計画書のフォーマットも提供されています。銀行口座の開設・融資・税務署との面談に限って使える面談スペースが12拠点にあります(通常の商談や会議には使えません)。
【運営者の見解】口座開設のためにWebサイトを作る依頼が、実際に多い
当社はWeb制作事業(ウェブプロ)で、これから事業を立ち上げる方からの依頼を受けています。その理由として実際に多いのが「法人口座の開設に向けて、事業内容が分かるWebサイトが必要になった」というものです。既存の取引先に対する信頼のためにサイトを用意する方も同じくらいいます。住所を選ぶ段階では地味に見えますが、口座開設まわりの支援があるかどうかは、あとから効いてくる項目です。
合同会社スネッケ(ミニマル社長 編集部)
- 登記できる最安プラン:1,650円(月1回転送)/隔週2,200円/週1回2,750円
- 転送なしプラン:660円(法人登記も郵便物の受け取りも不可)
- 初期費用:入会金0円・保証料0円
- 拠点:全国22拠点
- 会議室:渋谷・三軒茶屋・福岡博多の3拠点(会員限定・他拠点の契約者も利用可)
- 面談スペース:恵比寿・新宿・銀座・青山・六本木・品川・秋葉原・池袋・目黒・上野・横浜・大阪梅田の12拠点(銀行口座開設・融資・税務署との面談のみ)
- 最低契約期間:1年(12ヶ月ごと自動更新・解約は終了日の14日前まで)
- 運営:2021年開始(GMOインターネットグループ)
東京以外の住所を選びたい方、法人口座の開設まで見据えている方に向く構成です。1年以上使う前提であれば、初期費用が0円である点も比較材料になります。
バーチャルオフィスならGMOオフィスサポート4. ユナイテッドオフィス|自社物件と会議室の使いやすさ
株式会社ユナイテッド・コンサルティング・ファームが2005年から手がけているサービスです。運営会社が宅地建物取引業の免許を持ち、自社物件を保有していると案内されています。借りている物件の転貸ではないため、貸主側の事情で住所が使えなくなる可能性が相対的に低い、という位置づけです。
料金は前納期間で大きく変わります。基本のMAIL BOXプランは月払い3,850円(税込)、6ヶ月前納で月2,860円(税込)、12ヶ月前納で月2,310円(税込)。法人登記は全プランで追加料金なしです。契約している拠点以外でも都内9拠点すべての会議室を利用でき、料金は4名1室で30分275円(税込)、1時間550円(税込)からです。
注意したいのは契約時に動く金額です。初回登録料が5,500円(税込・学生と2社目は無料)かかり、さらに郵便デポジットとして5,000円以上(12ヶ月前納の場合は10,000円)を預けます。デポジットは転送費に充当され、退会時に精算のうえ返金されるため費用ではありませんが、契約時に用意する現金は月額とは別に必要です。郵便物は国内外へ週末1回の転送が基本で、即日転送は月1,100円(税込)のオプションです。
- 登記できる最安プラン:2,310円(税込・12ヶ月前納のMAIL BOX)/6ヶ月前納2,860円/月払3,850円
- 初期費用:初回登録料5,500円(税込・学生と2社目は無料)
- デポジット:郵便デポジット5,000円以上(12ヶ月前納時は10,000円)※退会時に精算して返金
- 郵便転送:国内外へ週末1回/即日転送は月1,100円(税込)のオプション
- 拠点:東京9拠点
- 会議室:全拠点で利用可(1時間550円・税込から)
- 運営:2005年から/宅地建物取引業の免許を保有・自社物件
1年以上使うことが決まっていて、都内で会議室も使いたい場合に検討しやすいサービスです。
バーチャルオフィスを東京で格安利用するなら【ユナイテッドオフィス】5. Karigo|全国60拠点以上と転送頻度の選択肢
株式会社Karigoが2006年から運営しているサービスです。今回の7社では拠点数が最も多く、全国60か所以上から住所を選べます。全店舗が登記に利用可能で、本店移転登記にも対応していると案内されています。
料金はプランと店舗によって幅があります。住所利用が中心のホワイトプランが月4,700円(税込)から、転送電話を含むブループランが月8,300円(税込)から、電話代行を含むオレンジプランが月10,400円(税込)から。ただし案内ページによって下限額の表示が異なる箇所があり、店舗ごとに料金が違うため、希望する店舗の金額を個別に確認する必要があります。
郵便物の扱いは選択肢が多い設計です。転送頻度は初期設定が隔週で、契約後に管理画面から即時転送(登録から1営業日以内)・週末転送・隔週・月末転送・自動転送なしへ変更できます。転送手数料は無料で、かかるのは送料の実費のみ。頻度を後から変えられるため、郵便物の量に応じて選び直せます。情報管理ではISMS認証を取得していると案内されています(登録番号 IA200091a)。
- 登記できる最安プラン:4,700円〜(税込・ホワイト)/8,300円〜(ブルー)/10,400円〜(オレンジ)※店舗により異なります
- 初期費用:5,500円〜(税込)
- 郵便転送:初期設定は隔週。即時・週1回・隔週・月1回・転送なしから変更可(手数料無料・送料は実費)
- 拠点:全国60拠点以上(全店舗で登記可・本店移転登記に対応)
- 会議室:銀座一丁目・千葉は全契約者、秋葉原・池袋は当該2店の契約者
- 最低利用期間:2か月
- 解約:申請から最短で1か月後の月末(平日)が解約日
- 運営:2006年8月設立/ISMS認証を取得
地方の住所を使いたい場合や、拠点の選択肢と郵便物の扱いの自由度を優先したい場合に候補になります。
バーチャルオフィスならKarigo6. Regus|作業スペースまで含めて選べる世界規模のブランド
Regus(リージャス)は、International Workplace Group plc(IWG/ロンドン証券取引所上場)が展開するワークスペースブランドです。今回の7社で最も拠点網が広く、日本のバーチャルオフィスだけで219拠点(うち東京地域は98拠点)あります。
ほかの5つと違うのは、バーチャルオフィス専業ではない点です。プライベートオフィス(個室)、セミプライベートオフィス、コワーキングスペースが同じブランド内にあり、事業の段階に応じて移れます。「いまは住所だけでいいが、人が増えたら個室が必要になりそう」という段階なら利点になります。逆に住所だけを最安で使いたいなら、ここまでの5つのほうが条件は合いやすいでしょう。料金は月額ではなく「1日あたり」で表示され、日本全体で1日197円から、東京では1日297円から。月額での提示がないため、他社と同じ条件で並べるには見積もりが必要です。
- 料金:公式サイトは「1日あたり」で表示(日本全体で1日197円〜/東京は1日297円〜)
- 初期費用:「初期投資は不要」と記載(金額の記載なし)
- 拠点:日本のバーチャルオフィスは219拠点(うち東京地域は98拠点)/世界100カ国以上・4,000以上の拠点
- オフィスタイプ:プライベートオフィス/セミプライベートオフィス/コワーキングスペース/バーチャルオフィス
- 郵便転送:臨時・週次・月次から選択(転送費用は別途)/郵便物のスキャンサービスあり
- 会議室:オンデマンドで利用可(1時間500円〜)
- 最低契約期間:月単位のプランと長期契約から選べると記載(6か月以上の契約は割引・期間の数値の明記なし)
- 運営:International Workplace Group plc(IWG/ロンドン証券取引所上場)のブランド
※Regusの料金は拠点と契約条件で変わります。上記は公式サイトの表示価格で、税込・税別の明記はありません。実際の金額は見積もりで確認してください。
住所から作業スペースまで一続きで考えたい場合、または海外展開を視野に入れている場合の候補になります。
レンタル・バーチャルオフィスの世界最大手ブランド 【Regus (リージャス)】7. DMMバーチャルオフィス|全国16拠点・登記できるプランは月2,530円から
DMM.comが提供しているサービスです。プランは2つあり、法人登記に使えるのは年間契約のベーシックプラン(月2,530円〜・30,360円〜の一括前払い)です。半年契約なら月3,850円〜、単月契約なら月5,500円〜で、前納する期間が長いほど月額が下がります。銀座オフィスを選ぶ場合のみ、月額が440円上がります。
注意したいのが月660円のミニマムプランです。公式サイトのプラン比較を見ると、このプランは法人登記に使えず、HPや名刺への住所掲載も対象外と示されています。使えるのは特定商取引法に基づく表記と荷物の送り状への住所掲載、そして返品・返送品と個人事業主の税金関連書類の受け取りに限られます。登記を前提にするなら、選ぶのはベーシックプランになります。
拠点は札幌から沖縄まで全国16か所で、東京は渋谷・新宿・池袋・恵比寿・青山・銀座・九段下の7拠点です。郵便物の転送は週1回(水曜)で、転送費用は別途かかります(普通郵便は150gまで330円、500gまで550円)。来店受取ができるのは銀座・横浜・名古屋の3拠点のみで、ほかの拠点は転送のみの対応です。支払い方法はクレジットカードのみで、年間契約と半年契約は一括前払い、途中解約をしても返金はないと明記されています。
- 登記できる最安プラン:2,530円〜(税込・年間契約のベーシック・30,360円〜の一括前払い)/半年契約3,850円〜/単月契約5,500円〜
- 登記に使えないプラン:ミニマム660円(住所利用は特商法表記と送り状のみ。HPや名刺への掲載は不可)
- 初期費用:入会金5,500円(税込・初月のみ)/保証金0円
- 郵便転送:週1回(水)。転送費用は別途(〜150g 330円/〜500g 550円)。即時転送・宛先変更・日時指定は1回440円
- 来店受取:銀座・横浜・名古屋の3拠点のみ(ほかは転送のみ)
- 拠点:全国16拠点(東京7/札幌・仙台・横浜・名古屋・京都・大阪梅田・神戸・福岡天神・沖縄)
- 支払い・契約:クレジットカードのみ。年間契約と半年契約は一括前払いで、途中解約をしても返金なし
東京と地方の住所を1つのサービスの中から選べる点が特徴です。料金だけならレゾナンスやNAWABARIのほうが低く、拠点の数ならKarigoが上回ります。地方の住所も都心の住所も候補に入れたうえで、登記まで使いたい場合に比べる相手になります。
※DMMバーチャルオフィスは、2026年7月31日時点で当メディアが広告提携を申請中です。このため、ほかの6社と違って申し込み用のリンクは掲載していません。料金・条件は同日時点の公式サイトの公開情報です(ほかの6社は7月30日時点)。
まとめ
2026年7月30日時点(DMMのみ7月31日時点)の公開情報で7社を並べた結果を、短く整理します。
- 月額を抑えて登記もするなら
レゾナンスの990円(税込・月1回転送・1年払い)が今回の7社では最も低い水準です。 もうオフィスはいらない!都内一等地のバーチャルオフィス【レゾナンス】
- 郵便を週1回受け取りたいなら
NAWABARIのビジネスプランが1,650円(税込・年間契約)。レゾナンスの週1回転送プランも同額です バーチャルオフィス【NAWABARI】
- 全国から住所を選びたいなら
GMOオフィスサポートが全国22拠点で入会金0円。ただし660円の転送なしプランは郵便物を受け取れません バーチャルオフィスならGMOオフィスサポート
- 会議室の単価を優先するなら
ユナイテッドオフィスが1時間550円(税込)から、都内9拠点 バーチャルオフィスを東京で格安利用するなら【ユナイテッドオフィス】
- 郵便の転送頻度を後から変えたいなら
Karigoが全国60拠点以上で、即時から月1回まで管理画面で変更できます バーチャルオフィスならKarigo
- 将来的に個室オフィスも視野に入れるなら
Regusが日本219拠点(東京98拠点)。月額の提示がないため見積もりが必要です レンタル・バーチャルオフィスの世界最大手ブランド 【Regus (リージャス)】
表の数字は前提条件とセットで見てください。同じ「月額」でも、前払いの期間・郵便物の転送頻度・来店受取の可否が違えば別の商品です。今回いちばん差が出たのはここでした。
住所は名刺・Webサイト・登記簿に残るもので、あとから変えると移転登記や表記の差し替えが発生します。月額数百円の差だけでなく、郵便物の受け取り方と最低契約期間も含めて選ぶと、あとから見直す手間を減らしやすくなります。
※本記事の料金・条件は、2026年7月30日時点でミニマル社長編集部が各社公式サイトを個別に確認したものです。料金改定やプラン変更は随時行われるため、申し込みの前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。記載の誤りにお気づきの場合はお問い合わせからご連絡いただけると助かります。
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アイキャッチの写真:Photo by Mindaugas U on Pexels
この記事を書いた人
ミニマル社長 編集部
「経営を、もっとシンプルに。」を掲げるミニマル社長の編集部です。運営は合同会社スネッケ(2022年設立)。起業当初は代表がひとりで立ち上げ、いまはWebサイト制作を本業に、SEO・広告などのWebマーケティング全般、近年はAIの活用まで実務で扱っています。基本的な知識や情報を整理して伝えるだけでなく、自分たちが実際に使ってみて分かったこと、つまずいたこと、その上で何を選んだのかまで、できるだけそのまま書いていきます。
